2018年☆イギリス留学で大冒険〜ボランティア介護〜

英語スキルゼロ!だけど、一念発起しました‼︎

イギリスの介護で感じたこと ②

日本は、高齢者が暮らす環境を整えることが大事です。高齢者の立場に立って介護しましょう。とまず教えます。

印象に残ってることでいえば、水中ではバタバタ足を動かすけどそれを感じさせない水鳥のように優雅に動かなくてはいけない、と教えられたこともあります。まあ、管理者としては当然でしょう…。

施設介護だけに限って言えば、現実はなかなかそうは言っていられなくて、単にお風呂やトイレの順番待ちでもそれを急かしてしまうのは日常茶飯事です。お茶が欲しい、○○したいから手伝ってくれと頼まれても、わかったけど今はできないからちょっと待ってて、と言いながら長く待たせて、バタバタ駆け回りながら本当に慌ただしく一つずつ対応します。

一人でやると必ず失敗するから、誰かに頼まざる得ない入居者さんがいるんですが、たまたま対応に入った若い職員さんは勢い余って強く言って、入居さんが《はい、すいません。》と折れていた場面に遭遇したことがあります…。(おじいちゃんは何にも悪くないのにねー。)

それでもって、忙しすぎて職員間の空気が殺伐となるのは介護あるあるなんですー(゚ω゚)

 

イギリスでも同じような依頼だったり、介助が必要なんですが、職員さんはバタバタというより、一人一人に細かな声かけや行き届いた対応ができているように見えます。

たまには、歯の浮くようなあまーい声かけもありますけど。日本で働いていた頃は、私も入居者さん達を身内のように、近い距離の存在に感じてしまい、ダメだと言われていてもつい、親しみを込めて○○ちゃん、とか昔のあだ名とかで呼んでしまうことがありました。きっとそれに近いものがあるんでしょう…(^^)

 

あと、移動介助にはリフトが必須で、人力なんて問題外だそうです。(介護者の身体を守る為、と言うことですが、人力での移動介助では、動かない四肢をうっかり傷つけたり、場合によっては脆くなった皮膚に触れてしまいかえってケガを増やすこともあります。いい規則だと思いました)

 

前回少し触れましたけど、日本だと早朝から起こして、長い人だと3時間位待たせてやっと朝食です。(それを疑問に感じてはいましたけど、まぁ一人じゃどうすることもできずにいたので、)ここのやり方を見てると(変な言い方ですけど)お互いを痛めつけない介護がやれてていいなぁと思います。

食事に対する情熱の入れ方は圧倒的に日本の方が強いです(栄養面にこだわってなるべく残さないように、水分量摂取量を増やすように色々な角度から、いろんな介助や声かけをします)。

ここの施設では、そんなことはしてません。

日本と違うのは、イギリスらしく、10時にはビスケットと紅茶かコーヒーを配って回ってます。あと、毎日3種類の中から好きなメニューを選べます。毎日毎食、前日に希望を聞き取るんです!!!それができる位、なんとなか利用者さんも意思表示ができる、ということなんですけど、毎日毎食聞き取りができてるのは流石にすごいと思います。日本でも勿論、一部施設では、希望の聞き取りをやっていますが、意思表示できない方のメニューは結局職員が決めてるという話ですし、結局は、利用者さんの意思表示を待つゆとりが十分にはないんですよね。

 

 

もちろん、職員の配置規定とか、労働時間とか基本的なルールが違うから可能なんですよ。

日本の介護士さんは、みんな本当に精一杯やっていて、おじいちゃんおばあちゃんが大好きで、親身になって一生懸命介護してます。一人一人の意識やスキルはとても高いです。

 

この2ケ月程見ていて、日本とイギリスの介護の大きな違いは、ちょっと呼ばれた時に、一息入れて笑顔できちんと向き合って対応できる余裕があることだと思いました。

それは間違いなくお互いにとって、とても大事なことで、近年頻発してる施設での事件や、今後の課題と言われている介護の将来の大きなポイントになるんじゃないかと感じてしまうこの頃です。日本はどうやったらWIN 、WINにできるんだろうか…。

 

 

ここの職場は好きだけど、できれば対応から避けたいって思う入居者さんはいるよー、それに私はカトリックがそもそも好きじゃない。ってはっきり言ってる職員さんもいます。それでも、いつも入居者さんには とびきりの優しい対応ができていて、ここがお休みの日には別の街の病院で働いているそうです!!!その心の余裕はどこから来るんだろうともっともっといろんなお話しをしたくなりました(´∀`*)

 

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先日、自分用に図書館から借りてきた幼児用の絵本です 笑  

予想以上に歴史やシステムが分かりやすく書かれてて勉強になります!! 笑笑